賃貸物件の契約における重要事項説明書とは?
賃貸物件の契約時に、説明が義務付けられている重要事項説明書ですが、そもそも重要事項説明書とは、どのような書類なのか知っていますか?
今回は、賃貸物件の契約において大切な重要事項説明書にフォーカスします。
注意点についても深掘りしますので、入居後のトラブルを防ぐためにも、ポイントを押さえてしっかりと理解しておきましょう。
賃貸物件の契約における重要事項説明書とはどのような書類?
賃貸物件の契約における重要事項説明書とは簡単にいうと、契約書(約款)をかみ砕いてわかりやすく説明した書類です。
項目ごとに箇条書きされており、契約書に比べて内容が読み取りやすくなっています。
記載される主な項目は、下記のとおりです。
●物件の所在地や登記簿に記載の事項
●電気・ガス・水道の種類
●設備の状況や残置物
●アスベストや耐震
●土地の形状(土砂災害警戒区域など)
●契約金や違約金
●契約期間や更新料
●部屋の使用方法
●管理会社
●特約事項
重要事項説明書は、宅建試験に合格した宅地建物取引主任者という宅地建物に関するエキスパートが説明するよう義務付けられています。
契約者の救済のために、契約の前に実施される法的な手続きです。
賃貸物件の契約で知っておきたい重要事項説明書の注意点をチェック!
続いて、賃貸物件の契約で知っておきたい重要事項説明書の注意点についてご説明します。
重要事項説明書は項目が多く、面倒なので軽くチェックすればいいやと思う方もいるかもしれませんが、きちんと目を通しましょう。
上記でご説明した内容はどれも大切なものですが、特にチェックしておきたいのは、下記の4点です。
●設備に関する事項
設備が故障した場合の費用負担や残置物の取り扱いについてなど、事前にチェックしておくと、万が一の際もあわてずにすみます。
●家賃に関する事項
家賃(特に交渉した場合など)の金額、支払い方法や期日などもトラブルの元になりがちなので、注意が必要です。
契約期間を満了せずに解約する場合の違約金についてもチェックしておくと安心です。
●居住地に関する事項
ハザードマップを利用して、警戒区域に該当していないかもチェックしましょう。
リスクの度合いや対策についても想定しておきたいですね。
●特約事項
事故物件や近隣の工場の存在など、該当の賃貸物件に何か問題がある場合は、その旨を記載することになっています。
借主に不利になることも多いので、しっかりとチェックして、納得した上で契約しましょう。