賃貸物件の共用部分とはどのような箇所がある?気を付けたい注意点は?
賃貸アパートや分譲マンションでは、住人が暮らす居室のことを「専有部分」といいます。
一方専有部分以外の箇所を「共用部分」といい、物件内で決められたルールなどを守らなければならないので注意が必要です。
そこで今回は賃貸物件への入居や転居を検討されている方に向けて、共用部分とはどのような箇所があるのかご紹介いたします。
賃貸物件の共用部分とはどのような箇所がある?
共用部分とは、住人や大家さんなどが共同で使用するスペースのことをいい、具体的には以下の箇所を指します。
●主要構造部分(壁・支柱・基礎・屋根など)
●配管・配線
●廊下・階段室・エントランス
このように住人全員が利用している箇所を指しますが、窓ガラスや玄関扉など、一部の専用的に使用できる箇所も共用部分に含まれます。
また上記に挙げた箇所は法律によって定められた共用部分ですが、なかには管理員室や集会室など、管理規約によって定められた場所が含まれることもあります。
賃貸物件の共用部分に含まれる「ゴミ捨て場」について
賃貸物件では住人同士が共用でゴミ捨て場を使用し、物件ごとにルールが定められているので、入居時に内容を確認することが大切です。
マンション内にいつでもゴミ出しができるゴミ捨て場がある場合は問題ありませんが、囲いのないゴミ捨て場である場合は、指定された日時にゴミを出すようにしましょう。
回収日時は自治体によって定められており、指定以外のときにゴミを出すと、カラスがゴミを荒らしたり、においが周囲に広がったりして、トラブルにつながる可能性もあるのでご注意ください。
また粗大ごみは自治体で定められた方法で処分し、ゴミ捨て場に放置しないようにしましょう。
賃貸物件の共用部分に含まれる通路についての注意点
基本的に、アパート内の通路に私物を置いてはいけません。
これは地震や火災などが発生した際に、私物が避難の邪魔になったり、火が燃え移って避難路がふさがれたりする危険があるからです。
傘立てや植木鉢など、スペースを取らない小さい物なら問題ないと考える方もいらっしゃると思いますが、災害時には暗闇や煙が充満しているなかで歩かなければならないこともあります。
誰かが転んだりケガをしたりすることのないように、どんなに小さなものでも通路に置かないようにしましょう。