賃貸物件を退去する際には、原状回復義務がありますが、どれくらい掃除する必要があるのか、範囲について知っておきたいですよね。
そこで今回は、賃貸物件への入居、または転居を検討している方に向けて、退去時の原状回復義務における掃除についてご紹介します。
掃除すべき範囲や、特に汚れやすいキッチンの掃除の仕方、また不用品はどうすればよいのかなど詳しくお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。
賃貸物件の原状回復義務における掃除の範囲
賃貸物件を退去する際、原状回復のための掃除を怠ると、高額なクリーニング費用が敷金や保証金から差し引かれる可能性があります。
入居時に敷金などを支払っていない場合は、費用を請求され、現金で支払わなければなりません。
少しでも費用を抑えるために、退去時には部屋の隅々まできれいに掃除することをおすすめします。
荷物を搬出したあと、床掃除はもちろんのこと、具体的に次のような部分に注目して掃除しましょう。
●キッチンの油汚れ
●お風呂やトイレ
●エアコンのフィルター
●照明器具のほこり
キッチンやお風呂・トイレなどは念入りに掃除して、気持ちよく退去しましょう。
エアコンのフィルターや、照明器具の上なども忘れずに。
賃貸物件の原状回復義務におけるキッチンまわりの掃除について
特にキッチンまわりは油汚れがこびりついていますから、次のような部分をしっかりときれいにしてくださいね。
●コンロのまわり
●レンジフード・換気扇
●シンクの水垢や排水口
●電子レンジ・冷蔵庫(家電付きの場合)
外せるものは、パーツごとに重曹水に浸してから洗うと、油汚れが落ちやすいですよ。
キッチンのクリーニング費用の相場は約15,000円から25,000円ですが、汚れがひどく交換しなければならない場合は、ガスコンロの交換で約35,000円から180,000円、IHクッキングヒーターですと約50,000円から200,000円ほどかかります。
大変な出費になりますから、汚れがこびりつかないように、日頃から掃除する習慣をつけてくださいね。
賃貸物件の原状回復義務における掃除について不用品はどうすればいい?
退去時に不用品を放置した場合、その処分費用を大家さんが負担することになり、トラブルに発展するケースがあります。
原状回復とは、入居時の状態に戻すことですから、不用品は処分してから退去しましょう。
しかし家具や家電など、まだまだ使えそうなものを置いていきたい場合は、大家さんが許可してくれれば残したままでもOKな場合もありますから、一度相談してみるとよいかもしれませんね。