賃貸物件を探す際、建物の「構造」に注目したことはありますか?
「間取り」や「設備」を重視して賃貸を選ぶ方も多いですが、実際に入居してみると「構造」によって住み心地に大きな違いがあると気付くかもしれません。
そこで今回は、賃貸アパートの構造に多い「軽量鉄骨造」の特徴について、耐震性や断熱性の面からご紹介していきます。
賃貸探しのポイントにしよう!軽量鉄骨構造の耐震性とは
地震が多い日本では、住まいの耐震性についてきちんと把握しておく必要があります。
そもそも軽量鉄骨造とは、その名のとおり鉄骨を骨組みに使用した建物の構造のことです。
軽量鉄骨造と重量鉄骨造とがあり、その違いは使用される鋼材の厚みによって区別されています。
厚さ6ミリ以上の鋼材を使用した重量鉄骨造は高層ビルや大規模マンションにも採用される構造で、厚さ6ミリ以下の鋼材を使用する軽量鉄骨造は戸建て住宅や2階建てのアパートなどによく見られる構造です。
そんな軽量鉄骨造の耐震性は、重量鉄骨造やRC造(鉄筋コンクリート造)よりは劣ってしまうものの、木造よりははるかに高い強度を誇ります。
鉄骨は折れにくいという特徴があるため、よっぽどの地震がこないかぎりは建物が倒壊する危険性は少ないでしょう。
ただし、軽量といえども鉄骨はそれなりに重量があるため、地震の際には強い揺れを感じるかもしれません。
軽量鉄骨構造の断熱性は?賃貸でも工夫次第で性能アップが可能
地震には強いとされる軽量鉄骨造ですが、断熱性に関してはあまり高くありません。
ただし、断熱性は建物の構造だけでなく使用されている断熱材によっても大きく異なってきます。
また、構造がすべての耐震性と違い、断熱性は室内を工夫することで性能を高めることも可能です。
たとえば、市販されている断熱性のカーテンを使えば、窓と部屋の間に空気の層を作り出して断熱効果が生まれます。
同様に、梱包などに使われる緩衝材を窓に貼りつけても、空気の層の効果を果たしてくれます。
緩衝材が家にない場合は、ホームセンターなどに行けば窓に貼る用の断熱シートも販売されていますよ。
さらに、外気を室内に伝えてしまう窓のサッシ部分にも断熱テープを貼れば、かなり断熱性を高められるはずです。